2011年6月8日水曜日

シナリオを作るワークショップ

シナリオを作るワークショップを昨年から何度かやっています

「糖尿病劇場」という糖尿病患者と医療者のすれ違いを演劇で行った後に
ディスカッションをするというプログラムを2年前に糖尿病学会で始めました

4人の医師が責任者なのですが,糖尿病の治療は医師だけでは上手くいかないので
早くから多くの医療職が患者に関わることが行われています

しかし,それでも上手くいくとは限らず,医療者は患者さんに良くなってほしいと思う気持ちが
空回りして,患者さんがもう病院に行きたくないということも起こりえます

そんな,糖尿病診療の1シーンを劇で行い,自分ならどうするのか
どうすればいいのか,会場と討議するというものです

これを学会でおこなったことで,話題となり,全国から「糖尿病劇場」をやってみたいと
いう依頼が来ました
そこで,シナリオをつくるワークショップを事前に行って,その後に
実際の「糖尿病劇場」を行うということを昨年から4回ほど行っています

だいたい5時間程度のワークショップでシナリオを作ります

いつもは,最初に「糖尿病劇場」DVDを見てもらい
コンセプトの説明をした後,アイディア出しをします

アイディア出しの際に,ホワイトボードにアイディアを書きだして
基本となるコンセプトを決め,シナリオにします

シナリオを作る過程が一番面白く,実は「糖尿病劇場」はシナリオ作りが
一番面白いと思います

2011年6月4日土曜日

糖尿病研究会にて

薬剤師対象の糖尿病の研究会に出席した

糖尿病専門医の講演の後,症例検討を1時間半程度行うというプログラム.
4グループに分かれてのディスカッションの仕切り役を急遽依頼された

病院薬剤師のCDEの方は,症例をみてすぐにポイントをつかみ
的確な指摘をしており,さすがだなあと感心させられた

若い薬局薬剤師はなかなか発言できないし,基礎的な知識も
不足しているようで,なかなか症例検討は難しい様子
がんばれ!

明日から投薬する糖尿病患者さんに,今日の経験をぜひ役立ててほしいと思いました

因みに,現在東京・大阪で行っている薬局での介入研究COMPASSプロジェクトの
宣伝も,質問の際にどさくさまぎれにしっかりさせてもらいました

ヌードマウス始めました

研究所で細胞を使った実験を始めて1年
少しずつデータがたまってきている

染色体を人工的に細胞に入れてやるとどんなことが起こるのか
調べてみると,いろいろなことがわかってきた
染色体は1本入れるだけで,細胞の機能はかなりおかしくなるようだ

普通,細胞はフラスコの底面に張り付いて増殖する
張り付けない状態だと,ほとんど増えることができず
死滅してしまう

しかし,染色体を1本入れると,死滅(アポトーシス)せずに
生き残ってしまう
これは,がん細胞の特徴でもあり,今回1本増やした細胞を
ヌードマウスに打って,腫瘍を形成するのか調べています

マウスを使った実験は初めてなので,勝手がわからず
周囲から教えてもらいながらの実験です