薬局薬剤師による糖尿病患者支援研究:COMPASSプロジェクトが始まって
3か月が過ぎようとしています
おそらく,現場の薬剤師さん達は患者さんを支援するために
苦労していることもあるだろうと,中間報告会を行いました
このCOMPASSプロジェクトという研究は,薬局を2群に分けて
積極的に,薬剤師さんが生活習慣を改善するコツを説明したり
資料を渡したりする薬局と毎回検査値を聞くだけの薬局で
血糖コントロールの改善に差があるのか調べます
こうすることで,薬局で薬剤師が患者さんを支援することが
血糖コントロール改善に影響するかどうかを検証する研究です
中間報告会前に,この3か月のHbA1cの変化を見ると
患者さんは平均して0.7~1%くらい下がっています
これはすごいなあ~と思っていたのですが
それ以上に驚いたのは,実際の報告会での薬剤師さん達の感想でした
それは・・・
「歩数計を渡したり,資料を渡すだけなのに
思ったよりもいろいろ毎回話してくれるので驚いた」という人や
「血糖値がよくなるとこんなに患者さんが喜ぶとは知らなかった」
「一緒に喜ぶことができてよかった」などなど
皆さんとても嬉しそうにこの3か月の様子を話してくれました
報告会でテーマとなったのは
「短時間で患者さんが満足できるような説明はどうしたら行えるのか?」
ということでした
意見がたくさん出た中で
「まず,患者さんが何を知りたいのか,それに合わせて話すこと」という意見や
「毎回新しいことを話す必要はなく,できたことを褒めるだけでもいいのでは」と
いうような意見も飛び交いました
90分の予定時間はあっという間に終わってしまいました
薬局に今実習に来ている学生さんも
見学に来ていたのですが,面白かったと満足そうでした
「野菜を先に食べると食後血糖が上がりにくい」ことや
「0キロカロリー食品は血糖値は上がらない」ことなど
参加薬剤師からでた質問に対しては
普段,私が患者さんに説明していることを聞いている彼女たちにとって
知らないことが驚きで,自分たちが知っているので
ちょっと誇らしい気持ちになったそうです
今回の研究で患者さんを支える薬剤師さんが増えるといいなと思っています
そして,それを楽しいと感じている薬剤師さんが,今回の研究に参加した中で
たくさんいることがわかり,秋の最終結果が楽しみになりました
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