ヨーロッパ糖尿病学会(EASD)に参加するため
研究室の同僚ケンケン氏とポルトガルのリスボンに来ています
私には,EASDは初参加なのですが 周囲の先生方はよく参加する学会のようです
糖尿病に携わる医療関係者は,国際学会では毎年行われる
ADA(アメリカ糖尿病学会)やEASD(ヨーロッパ糖尿病学会)に
参加することが多いようです
2年前に参加したIDF(国際糖尿病連盟)は数年に1回で
こちらは先端的な研究というより先進国以外からの参加者も多く
医療政策的な内容や 国内事情をまとめた発表も多かったです
ある先生によれば,IDFは「学会と言うよりも交流を重視したお祭り」
なんだそうです
EASDは日本からの参加者も多く,人気のある学会です 同僚のケンケン氏は毎年参加していますし
今回のEASDは,医療センターで一緒に働いている糖尿病センターのY田先生
バイト先の薬局の処方元であるO石先生など,多くの知り合いの先生方が参加しています
ローマやウイーンなど,有名な観光地で開催しされるときは 特に人気があるようですが,今回のリスボンはどうなんでしょうか?
ということで,旅の合間を見て,経過についてまた書くことにします
2011年9月11日日曜日
2011年7月15日金曜日
COMPASSプロジェクトの中間報告会
薬局薬剤師による糖尿病患者支援研究:COMPASSプロジェクトが始まって
3か月が過ぎようとしています
おそらく,現場の薬剤師さん達は患者さんを支援するために
苦労していることもあるだろうと,中間報告会を行いました
このCOMPASSプロジェクトという研究は,薬局を2群に分けて
積極的に,薬剤師さんが生活習慣を改善するコツを説明したり
資料を渡したりする薬局と毎回検査値を聞くだけの薬局で
血糖コントロールの改善に差があるのか調べます
こうすることで,薬局で薬剤師が患者さんを支援することが
血糖コントロール改善に影響するかどうかを検証する研究です
中間報告会前に,この3か月のHbA1cの変化を見ると
患者さんは平均して0.7~1%くらい下がっています
これはすごいなあ~と思っていたのですが
それ以上に驚いたのは,実際の報告会での薬剤師さん達の感想でした
それは・・・
「歩数計を渡したり,資料を渡すだけなのに
思ったよりもいろいろ毎回話してくれるので驚いた」という人や
「血糖値がよくなるとこんなに患者さんが喜ぶとは知らなかった」
「一緒に喜ぶことができてよかった」などなど
皆さんとても嬉しそうにこの3か月の様子を話してくれました
報告会でテーマとなったのは
「短時間で患者さんが満足できるような説明はどうしたら行えるのか?」
ということでした
意見がたくさん出た中で
「まず,患者さんが何を知りたいのか,それに合わせて話すこと」という意見や
「毎回新しいことを話す必要はなく,できたことを褒めるだけでもいいのでは」と
いうような意見も飛び交いました
90分の予定時間はあっという間に終わってしまいました
薬局に今実習に来ている学生さんも
見学に来ていたのですが,面白かったと満足そうでした
「野菜を先に食べると食後血糖が上がりにくい」ことや
「0キロカロリー食品は血糖値は上がらない」ことなど
参加薬剤師からでた質問に対しては
普段,私が患者さんに説明していることを聞いている彼女たちにとって
知らないことが驚きで,自分たちが知っているので
ちょっと誇らしい気持ちになったそうです
今回の研究で患者さんを支える薬剤師さんが増えるといいなと思っています
そして,それを楽しいと感じている薬剤師さんが,今回の研究に参加した中で
たくさんいることがわかり,秋の最終結果が楽しみになりました
3か月が過ぎようとしています
おそらく,現場の薬剤師さん達は患者さんを支援するために
苦労していることもあるだろうと,中間報告会を行いました
このCOMPASSプロジェクトという研究は,薬局を2群に分けて
積極的に,薬剤師さんが生活習慣を改善するコツを説明したり
資料を渡したりする薬局と毎回検査値を聞くだけの薬局で
血糖コントロールの改善に差があるのか調べます
こうすることで,薬局で薬剤師が患者さんを支援することが
血糖コントロール改善に影響するかどうかを検証する研究です
中間報告会前に,この3か月のHbA1cの変化を見ると
患者さんは平均して0.7~1%くらい下がっています
これはすごいなあ~と思っていたのですが
それ以上に驚いたのは,実際の報告会での薬剤師さん達の感想でした
それは・・・
「歩数計を渡したり,資料を渡すだけなのに
思ったよりもいろいろ毎回話してくれるので驚いた」という人や
「血糖値がよくなるとこんなに患者さんが喜ぶとは知らなかった」
「一緒に喜ぶことができてよかった」などなど
皆さんとても嬉しそうにこの3か月の様子を話してくれました
報告会でテーマとなったのは
「短時間で患者さんが満足できるような説明はどうしたら行えるのか?」
ということでした
意見がたくさん出た中で
「まず,患者さんが何を知りたいのか,それに合わせて話すこと」という意見や
「毎回新しいことを話す必要はなく,できたことを褒めるだけでもいいのでは」と
いうような意見も飛び交いました
90分の予定時間はあっという間に終わってしまいました
薬局に今実習に来ている学生さんも
見学に来ていたのですが,面白かったと満足そうでした
「野菜を先に食べると食後血糖が上がりにくい」ことや
「0キロカロリー食品は血糖値は上がらない」ことなど
参加薬剤師からでた質問に対しては
普段,私が患者さんに説明していることを聞いている彼女たちにとって
知らないことが驚きで,自分たちが知っているので
ちょっと誇らしい気持ちになったそうです
今回の研究で患者さんを支える薬剤師さんが増えるといいなと思っています
そして,それを楽しいと感じている薬剤師さんが,今回の研究に参加した中で
たくさんいることがわかり,秋の最終結果が楽しみになりました
2011年6月8日水曜日
シナリオを作るワークショップ
シナリオを作るワークショップを昨年から何度かやっています
「糖尿病劇場」という糖尿病患者と医療者のすれ違いを演劇で行った後に
ディスカッションをするというプログラムを2年前に糖尿病学会で始めました
4人の医師が責任者なのですが,糖尿病の治療は医師だけでは上手くいかないので
早くから多くの医療職が患者に関わることが行われています
しかし,それでも上手くいくとは限らず,医療者は患者さんに良くなってほしいと思う気持ちが
空回りして,患者さんがもう病院に行きたくないということも起こりえます
そんな,糖尿病診療の1シーンを劇で行い,自分ならどうするのか
どうすればいいのか,会場と討議するというものです
これを学会でおこなったことで,話題となり,全国から「糖尿病劇場」をやってみたいと
いう依頼が来ました
そこで,シナリオをつくるワークショップを事前に行って,その後に
実際の「糖尿病劇場」を行うということを昨年から4回ほど行っています
だいたい5時間程度のワークショップでシナリオを作ります
いつもは,最初に「糖尿病劇場」DVDを見てもらい
コンセプトの説明をした後,アイディア出しをします
アイディア出しの際に,ホワイトボードにアイディアを書きだして
基本となるコンセプトを決め,シナリオにします
シナリオを作る過程が一番面白く,実は「糖尿病劇場」はシナリオ作りが
一番面白いと思います
「糖尿病劇場」という糖尿病患者と医療者のすれ違いを演劇で行った後に
ディスカッションをするというプログラムを2年前に糖尿病学会で始めました
4人の医師が責任者なのですが,糖尿病の治療は医師だけでは上手くいかないので
早くから多くの医療職が患者に関わることが行われています
しかし,それでも上手くいくとは限らず,医療者は患者さんに良くなってほしいと思う気持ちが
空回りして,患者さんがもう病院に行きたくないということも起こりえます
そんな,糖尿病診療の1シーンを劇で行い,自分ならどうするのか
どうすればいいのか,会場と討議するというものです
これを学会でおこなったことで,話題となり,全国から「糖尿病劇場」をやってみたいと
いう依頼が来ました
そこで,シナリオをつくるワークショップを事前に行って,その後に
実際の「糖尿病劇場」を行うということを昨年から4回ほど行っています
だいたい5時間程度のワークショップでシナリオを作ります
いつもは,最初に「糖尿病劇場」DVDを見てもらい
コンセプトの説明をした後,アイディア出しをします
アイディア出しの際に,ホワイトボードにアイディアを書きだして
基本となるコンセプトを決め,シナリオにします
シナリオを作る過程が一番面白く,実は「糖尿病劇場」はシナリオ作りが
一番面白いと思います
2011年6月4日土曜日
糖尿病研究会にて
薬剤師対象の糖尿病の研究会に出席した
糖尿病専門医の講演の後,症例検討を1時間半程度行うというプログラム.
4グループに分かれてのディスカッションの仕切り役を急遽依頼された
病院薬剤師のCDEの方は,症例をみてすぐにポイントをつかみ
的確な指摘をしており,さすがだなあと感心させられた
若い薬局薬剤師はなかなか発言できないし,基礎的な知識も
不足しているようで,なかなか症例検討は難しい様子
がんばれ!
明日から投薬する糖尿病患者さんに,今日の経験をぜひ役立ててほしいと思いました
因みに,現在東京・大阪で行っている薬局での介入研究COMPASSプロジェクトの
宣伝も,質問の際にどさくさまぎれにしっかりさせてもらいました
糖尿病専門医の講演の後,症例検討を1時間半程度行うというプログラム.
4グループに分かれてのディスカッションの仕切り役を急遽依頼された
病院薬剤師のCDEの方は,症例をみてすぐにポイントをつかみ
的確な指摘をしており,さすがだなあと感心させられた
若い薬局薬剤師はなかなか発言できないし,基礎的な知識も
不足しているようで,なかなか症例検討は難しい様子
がんばれ!
明日から投薬する糖尿病患者さんに,今日の経験をぜひ役立ててほしいと思いました
因みに,現在東京・大阪で行っている薬局での介入研究COMPASSプロジェクトの
宣伝も,質問の際にどさくさまぎれにしっかりさせてもらいました
ヌードマウス始めました
研究所で細胞を使った実験を始めて1年
少しずつデータがたまってきている
染色体を人工的に細胞に入れてやるとどんなことが起こるのか
調べてみると,いろいろなことがわかってきた
染色体は1本入れるだけで,細胞の機能はかなりおかしくなるようだ
普通,細胞はフラスコの底面に張り付いて増殖する
張り付けない状態だと,ほとんど増えることができず
死滅してしまう
しかし,染色体を1本入れると,死滅(アポトーシス)せずに
生き残ってしまう
これは,がん細胞の特徴でもあり,今回1本増やした細胞を
ヌードマウスに打って,腫瘍を形成するのか調べています
マウスを使った実験は初めてなので,勝手がわからず
周囲から教えてもらいながらの実験です
少しずつデータがたまってきている
染色体を人工的に細胞に入れてやるとどんなことが起こるのか
調べてみると,いろいろなことがわかってきた
染色体は1本入れるだけで,細胞の機能はかなりおかしくなるようだ
普通,細胞はフラスコの底面に張り付いて増殖する
張り付けない状態だと,ほとんど増えることができず
死滅してしまう
しかし,染色体を1本入れると,死滅(アポトーシス)せずに
生き残ってしまう
これは,がん細胞の特徴でもあり,今回1本増やした細胞を
ヌードマウスに打って,腫瘍を形成するのか調べています
マウスを使った実験は初めてなので,勝手がわからず
周囲から教えてもらいながらの実験です
2010年8月14日土曜日
大学の博物館は意外に楽しい
久々の休日
家族で博物館へ行ってきました
・・・といっても大学に付属した博物館です
科学技術「X線の謎」という展示を行っていると
大学職員の知人から教えてもらったので
行ってみることにしました
これがなかなか面白いんです
そんなに数は多くないのですが、ディスプレイも凝っているし
照明も少し暗めにして、壁にX線写真を投影したりして
会場の雰囲気は上々です
大学の博物館もなかなかやるな~って
ちょっと驚きました
壁に投影した図は、テーブルにも投影されていて
その上にあるパネルを動かすと、パネルの重なった部分だけ
X線写真に変わるなど、実際に触って感じることができる
工夫が凝らされています
また、展示ケースの中にiPadがあって
動画が示されるといった
わかりやすくする工夫も随所に見られます
見に来ている人も少ないので、ゆっくり見れて
とっても良い休暇でした
これが400円ってお得ですね
因みに、大学の関係者は無料で入れました
家族で博物館へ行ってきました
・・・といっても大学に付属した博物館です
科学技術「X線の謎」という展示を行っていると
大学職員の知人から教えてもらったので
行ってみることにしました
これがなかなか面白いんです
そんなに数は多くないのですが、ディスプレイも凝っているし
照明も少し暗めにして、壁にX線写真を投影したりして
会場の雰囲気は上々です
大学の博物館もなかなかやるな~って
ちょっと驚きました
壁に投影した図は、テーブルにも投影されていて
その上にあるパネルを動かすと、パネルの重なった部分だけ
X線写真に変わるなど、実際に触って感じることができる
工夫が凝らされています
また、展示ケースの中にiPadがあって
動画が示されるといった
わかりやすくする工夫も随所に見られます
見に来ている人も少ないので、ゆっくり見れて
とっても良い休暇でした
これが400円ってお得ですね
因みに、大学の関係者は無料で入れました
2010年8月12日木曜日
シナリオ作りワークショップ
福岡でシナリオつくりのワークショップをしてきました
糖尿病専門診療所のスタッフの方に糖尿病患者さんとの
やりとりをシナリオにしてもらい、演じてディスカッションをするというものです
1日目は、性格タイプ別のアプローチ法についての講演と
簡単な判別法のワーク
2日目が、シナリオ作りでした
1日目の性格タイプ別のワークショップは、昨年に続き2回目だったのですが
ある程度、昨年の講演の内容が残っていたようで、最初から皆さん
ノリノリでした
2日目のシナリオつくりは、90分でシナリオを書いてもらいました
最初の20分は各グループの困難例などを出し合ってもらい
その後、それを基にしてシナリオにしてもらいました
6名×9グループと、当初の予定よりも人数が多かったので
ディスカッションする時間が十分に確保できなかったのが
残念でしたが、1グループ5分程度でも大いに盛り上がりました
今回、あまり細かい手法やステップを
シナリオつくりには準備していなかったので
グループ間に進み方に差が出てしまいました
反省点としては、このため
進み方が遅れていたグループに、補助をお願いしていた
同じ研究室の研究員がシナリオつくりを手伝ってくれたのですが
出来上がった劇は、あまりにうちの研究室の作っている
プログラムにあるような内容で、彼女が大きくかかわったことが
丸わかりだったのです
実は、あまり介入はしてほしくないと思っていたので
事前に確認しておくべきだったと思っています
心配で手伝ってくれたのだと思いますが
あまり介入すると、参加者の満足度を下げてしまうのではないかと
思いました
糖尿病専門診療所のスタッフの方に糖尿病患者さんとの
やりとりをシナリオにしてもらい、演じてディスカッションをするというものです
1日目は、性格タイプ別のアプローチ法についての講演と
簡単な判別法のワーク
2日目が、シナリオ作りでした
1日目の性格タイプ別のワークショップは、昨年に続き2回目だったのですが
ある程度、昨年の講演の内容が残っていたようで、最初から皆さん
ノリノリでした
2日目のシナリオつくりは、90分でシナリオを書いてもらいました
最初の20分は各グループの困難例などを出し合ってもらい
その後、それを基にしてシナリオにしてもらいました
6名×9グループと、当初の予定よりも人数が多かったので
ディスカッションする時間が十分に確保できなかったのが
残念でしたが、1グループ5分程度でも大いに盛り上がりました
今回、あまり細かい手法やステップを
シナリオつくりには準備していなかったので
グループ間に進み方に差が出てしまいました
反省点としては、このため
進み方が遅れていたグループに、補助をお願いしていた
同じ研究室の研究員がシナリオつくりを手伝ってくれたのですが
出来上がった劇は、あまりにうちの研究室の作っている
プログラムにあるような内容で、彼女が大きくかかわったことが
丸わかりだったのです
実は、あまり介入はしてほしくないと思っていたので
事前に確認しておくべきだったと思っています
心配で手伝ってくれたのだと思いますが
あまり介入すると、参加者の満足度を下げてしまうのではないかと
思いました
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